メッセージ
当社は、「スポーツ、医療、健康、介護、教育」という業界において、人々の豊かさを広げていく事のできる素晴らしい仕事に関わらせていただいています。これらの仕事において、すべての基は「人」であります。人と人との繋がりを大切にし、「人」を最大の財産だと考え、人の成長と会社の成長と重ね合わせることが、決してブレてはならない軸だと考えています。
我々は「共生経営、高徳経営、公益経営」という企業理念を掲げました。この理念は、私の人生の師であり、全国各地で志ある経営者や政治家を育てられている林英臣先生が10年以上も前から提唱されているもので、これからの日本に求められる基本理念となる「共生文明の創造、高徳国家の建設、公益経済の確立」を、自分自身が1人の起業家として会社経営に置き換えたものでもあります。
略奪型の膨張資本主義、自由をはき違えた欲望民主主義の行き過ぎによって、世界中で取り返しのつかない環境破壊、持続不可能な資源収奪、覇道的世界観による絶えざる紛争、各国での社会病理の加速がますます表面化しています。これらは物質的価値ばかりを追い求めた、西洋を中心とした現代文明そのものの行き詰まりをも意味していると考えられるのではないでしょうか。自分だけ良ければいいという行きすぎた個人主義、儲けがすべてという弱肉強食の競争主義では、新しい時代の豊かさを築き上げていく事はできません。
こうした課題を根本的に解決し、新しい時代を切り開くために求められる価値観こそが、東洋及び日本社会の強固な基礎となっている「共生、高徳、公益」という概念です。
これからの数十年、国際情勢はあらゆる面で激動の時を迎えることでしょう。そのとき我々は、日本と日本人の本来持っている価値観を見直し、強さとしなやかさをもった政治と経済が一体となって、新しい価値を創造し、時代を牽引しなければなりません。
日本には元来、素晴らしい仕事観、経営観、人間観が息づいています。
昨今は「日本的経営」が見直されつつあります。私は、企業は社会に貢献する事を第一義と考え、
「人」をすべての基として捉えてきたこの「日本的経営」こそが、これからの時代に求められる
希望の光であると確信しています。
この「日本的経営」を追求し、いかなるときも浮利を追う事なく、コツコツと信用を
積み重ねていく事で年輪のように成長していく企業を目指し、まず我々自身が
どんな局面においても「着眼大局、着手小局」の実践者として、新しい時代の創造に
貢献して参ります。